こんにちは!分不相応なジャガー乗りの中年Kです。
今回は、みんな大好きメンテ・トラブルのお話です。
よく、「中古のジャガーのオープンカーなんて壊れないの?」と聞かれます。その答えは「YES」でもあり「NO」でもあります。
みなさんが心配するほどには壊れませんが、車暦20年を超えているのでパーツの経年劣化によるトラブルはあります。
今回は、そんなパーツの経年劣化に伴うトラブルについてご紹介します。
※2022年6月のトラブルの記録です
古いクルマは心配なのだ。
1.ノートラブルの日々
今やネオクラの域にあるジャガーXKでも専門業車による納車整備をきちんと実施すれば心配はありません。
実際、エンジンは一発でかかり、夏の猛暑でも水温計は安定していてオーバーヒートの兆候はありません。ついでにエアコンもよく効いて快適なドライブが楽しめます。
もともとジャガーXKの基本構造が丈夫なこと加え、電装系がデンソー製で主要パーツの多くがフォード系サプライヤー製という点も信頼性に寄与していると思われます。
ジャガーが壊れる(私もそう思っていました)というイメージは、イギリスの労働問題が深刻化していた1970年代の話です。
経営体制が変わった1980年代以降はパーツをはじめとした品質改善が進み、さらにフォード傘下に入り1990年代以降はより信頼性も上がっているようです。
もちろんノートラブルとはいきません。
2.世界で1番熱い夏
2022年6月に納車からちょうど2年を経過し車検を受けました。
エンジンオイル・ブレーキオイルの交換とスタビライザーのブッシュの交換くらいと安価(17万円弱)で車検・整備が済みました。
ところが好事魔多し・・・安心しているとトラブルは起こります。
電動ファンの異常?
そんな3年目に入った2022年のある日のこと。
外出先から帰宅してエンジンを止めたところ、電動ファンが動いたままなことに気づきました。
しばらくしたらファンが止まったので「電動ファンの異常なのかな?」くらいに考えていました。
今思うと、この時にすでにサーモスタットの異常があったのだと思います。
この時点では、水温計に異常はありませんでした。
翌日、エンジンも無事に掛かったので普段通りにクルマで出かけましたが、数キロほど走ったところで電動ファンが回りっぱなしの状態に。
ちなみに、ジャガーXKRは外気温が30度以上になると電動ファンが断続的に作動する設定になっています。渋滞時など、外気がラジエターに十分に当たらない状況になると割と頻繁にファンが作動します。
そのため、初めはあまり深刻に捉えていませんでしたが・・・水温計がみるみると上昇!ついには、ワーニング・ランプが点灯する羽目に。
なぜかトラクションコントロール異常の表示も併せて出るなど、ちょっと尋常じゃない感じです。
幸い、家から遠くない場所だったので、恐る恐る走って帰宅。
やはり、エンジンを切っても電動ファンは回ったままです。「これは、完全にオーバーヒートだな・・・。」ということで、主治医の販売店に連絡。
販売店までは、10kmくらいなのでなんとか辿り着くかな?とも考えたのですが、販売店の「保険のレッカーなら無料ですよ」との神の声により、保険のレッカーサービスの存在を思い出しました。
ドナドナされるのだ。
初レッカー
まだ自走できる状態なので、積載車への積み込みはラクラク。
ジャガーXKの購入後2年・車暦23年にして初のドナドナです。改めて見ると、なかなか衝撃的なビジュアルですね・・・。
ほどなくして主治医にレッカーが到着し、原因はすぐに判りました。
やはりサーモスタットが原因でした。サーモスタットが固着したため、ラジエターに冷却水が回らなくなりオーバーヒートになったようです。
サーモスタット自体は、シンプルかつ安価なパーツです。
さらに、今回のサーモスタットが原因かどうかはわかりませんが、ウォーターポンプも内部のプラスチック製のファンが溶けるように破損していたそうです。
社外パーツで、耐久性の高い金属製ファンのウォーターポンプもあるそうですが、ポンプ全体の耐久性では純正品が優っているとのこと。
主治医である販売店の経験豊富なノウハウにより、最適なパーツをネットを駆使して世界中から調達してきてくれるので安心です。
このため、20数年オチのジャガーでもパーツ供給の心配がないのです!
ネオクラ車を維持していく上では、パーツの供給体制の確保が重要になってくるので、非常に頼もしい存在です。
販売店選びは重要です。
3.ネオクラ車との付き合い方ジャガーって壊れやすい?
今回の記事に限らず、ジャガーのトラブルをご紹介すると「やっぱり古いジャガーは壊れやすいな!」と思われるかもしれません。
ちなみに、前車のゴルフ・カブリオレは車暦7年目でウォーターポンプが壊れました。他にもABSセンサーの交換などそこそこトラブルはありました。
そう考えると、ジャガーXKは車暦23年目でウォーターポンプが壊れたからといって驚くことではないように思います。
財布は少々痛かったですが、オーバーヒートでレッカー車!というインパクトからすると、2つのパーツ交換で済んだのでよかったです。
今回のトラブルで「あと10年はウォーターポンプの心配はいらない」と、ポジティブに考えることにしています。
あと何年維持できるかはわかりませんが、主治医と相談して適宜メンテナンスを施しながらトラブルとも付き合っていければと思います。
手のかかる子なのだ。
トラブルと上手く付き合います。
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