こんにちは!なんでもレビュアーおじさんのマーケター中年Kです。
散歩や自転車でのポタリング、キャンプなどのライトなアウトドアシーンで活躍するモックシューズ。レース(靴紐)がないため脱ぎ履きのストレスがなく、一度履いてしまうと手放せなくなる快適さです。
今回は、モックシューズの定番アイテム「メレル・ジャングルモック(MERRELL JUNGLE MOC)」について新旧モデルを2足同時に購入したので比較レビューします!
ジャングルモック・シリーズが長く愛される魅力について深掘りしたいと思います。
超定番アイテムなのだ。
今回で4足目の購入になります。
1.ジャングルモックとは?
まずは、1998年に登場した超ロングセラーの初代・ジャングルモックからレビューしていきます。
定番モックシューズ
初代・ジャングルモックは「アフタースポーツ」をコンセプトに開発されたモックシューズです。
2024年現在では、全世界で1700万足以上を販売しているという定番アイテムとなっています。
モックシューズとは、いわゆるスリッポン(Slip on)タイプのシューズで、サンダルのような感覚でスッと脱ぎ履きできることが特徴です。
アフタースポーツというコンセプト通り、ゆったりした履き心地が最大のウリで、アウトソール&インソールに厚みがあり足をやわらかく包み込んでくれます。
全体的なデザインは、ソールが厚く丸みを帯びたプレーン&シンプルな印象です。アウトドアシューズにありがちなゴツさがなく親しみやすい雰囲気になっています。
アウター素材には、軽さと柔らかさで定評のあるピッグスキン(豚革)を採用しており、適度な上質感も備えています。
発売当時は、10,000円弱で売られていた記憶があり、アウトドアシューズとしては高くなく、ウォーキングシューズとしてはやや高めというような位置付けでした。
MERREL公式
親しみやすい子なのだ。
使い勝手の良い相棒
中年Kは、思い返すと1998年の発売開始からほどなくして購入しています。
当時は、メレルというメーカーもジャングルモックという商品も知らずに店頭で見かけて「なんとなく履きやすそう」と思って買った記憶があります。
コンセプトであるアフタースポーツの通り、特にスキーに行く際に重宝していました。
滑り終わったあとにスキーブーツから履き替えた時の開放感がたまらなく、雪面でのグリップもしっかりしていたので大変気に入りました。
もちろん、スキー以外でも散歩やポタリングなど幅広い用途で快適に使えました。
中年Kのプロフィール写真の足元もジャングルモックだったりします。
結局、ジャングルモックを履き潰した後にまた2足目を買い直し、トータルで10年以上愛用していました。
使い倒せるシューズです。
ジャングルモック・徹底レビュー
最近のお気に入りだったレザースニーカー「パトリック・サリー(PATRICK SULLY)」は、ソールの接着面がヘタリやすいのか?購入後2年くらいから雨天時につま先の部分から浸水するようになってしまいました。
そのため、普段履き用のシューズとして久々に3足目となるジャングルモックを購入したので、改めてレビューしていきます。
MERREL JANGLE MOC
デザインは、ノーズが短く丸みを帯びたラウンドシェイプです。
ソールがトウの前端まで回り込んでいるので、なんとなくコアラやカピバラっぽく見えてきます。
サイドから見ると厚めのソールがサイド面まで回り込んでいるのが特徴です。
実際よりもより厚底に見えるデザインになっていて、クッション性が高そうに見えます。
アウターに採用されているピッグスキンは柔らかく軽いことが特徴です。
ジャングルモックに使われているビッグスキンは、スウェードとなっており起毛が細かく滑らかな手触りです。
ピッグスキンは、紳士靴ではインナー素材に使われるなど高級素材として知られています。また、軽い割には丈夫な素材なため、アウトドア用シューズにも適しているといえます。
しかし、日本では欧米と異なり豚の生産量が多いためかビッグスキンは安価な素材というイメージもあるようです。
しばらく履いてみると履き口がやや狭いかな?という感じがあることと、サイドゴアのゴムが強いのかややキツく感じられます。
記憶ではホールド感がいい意味でゆるい印象があったのですが、かかとやくるぶしをしっかりホールドする安定感があります。
もしかしたら、使っていくうちに程よく馴染んでくるのかもしれません。
もちろん、シューズの内部はゆったりしていてラク。ソールもインソールにも厚みがあって衝撃を吸収するので疲れにくいです。
ソールには丸いモチーフの凹凸模様が刻まれていることも全体的な柔らかみを感じさせるポイントになっています。
全体的にアウトドアっっぽい見た目ですが、濡れた路面ではソールが意外に滑るので注意が必要です。
ウチのマンションは、エントランスの床が石材でできていて微妙に傾斜している箇所があり、雨の日はちょっと滑って危ない感じもありました。
駅や商業施設など石材系のツルツルした床材を採用している場所は少なくないので注意が必要です。
もちろん、濡れたツルツルな床でなければしっかりとグリップします。
親しみやすいデザインですが、見る人によっては厚くもっさりしていて野暮ったいという捉え方もできます。
ジャングルモックの発売以降、そのデザインだけをパクった安価なシニア向けウォーキングシューズが多く売られたこともあり、残念ながら「ダサい」といわれることもあるようです。
以前に使っていた印象では、特別なケアをしなくてもまずまず長持ちました。値段は安くないけど、気軽に履けてアウターもソールも長持ちするのでコスパは高いといえるでしょう。
初代はぽっちゃり系なのだ。
MERREL JANGLE MOC
2.ジャングルモック2.0とは?
続いては、2019年にデビューした「ジャングルモック2.0」について詳しく見ていきましょう。
進化した2代目モデル
ジャングルモック2.0は、20年以上のロングセラーとなったジャングルモックの進化版ですが、ロングセラーモデルがゆえのモデルチェンジの難しさがあったと想像されます。
ここでは、旧モデルとの違いも含めてジャングルモック2.0の特徴や魅力について詳しく見ていきます!
まず新旧モデルを並べて比較してみます。
一目でわかるほどフォルムがスマートになりました。初代の素朴なあたたかい丸さから、シュッとした都会的な雰囲気も少し身につけたようです。
MERREL JANGLE MOC 2.0
さらに、後ろから見てみるとかかと付近のデザイン処理が大きく変わっているのが分かるかと思います。
初代の特徴であったオレンジ色のストラップは無くなり、かかと部分をつまめるデザインになっています。
アウトドアからタウンユースも意識したデザインにシフトしたのかな?という感じです。
もうひとつの大きな変化はソールです。このモデルからイタリアのソール・メーカー「ヴィブラム(Vibram)」製のアウトソールを採用。
ヴィブラムは、老舗ソール・メーカーとして有名なブランドです。レッド・ウィングやニューバランスなどの世界各国のシューズメーカーにもパーツを提供しています。
グリップ力と耐久性に定評があるヴィブラムですが、ジャングルモック用のデザインは直線的なラインを多用していてシャープな印象になっています。
ジャングルモック2.0は、ロングセラーモデルの2代目としてキープコンセプトにとどまらずにファッション性と機能面を着実に進化させたモデルだといえます。
いい仕事をしているのだ。
ジャングルモック2・徹底レビュー
ジャングルモック2.0のワイズは、やや細身の2Eです。中年Kの足のサイズは、甲広なため3E(EEE)のシューズでないとキツく感じます。
全体的にスリムになった分、ジャングルモックよりもタイトなフィッティングという口コミがありました。
前述のジャングルモックは26.5cmを購入してジャストフィットだったので、ジャングルモック2.0は余裕を見てワンサイズ上げた27.0cmをチョイス。
サイズが0.5cm違うので正確な比較ではありませんが、2代目はかなりスリムになって野暮ったいイメージは感じさせません。
実際に履いた感じではタイトさはなく、足入れもスムーズでスリムになったデメリットは感じられません。
むしろ早足で歩くと踵が少し緩く感じられることもあり、サイズを変えなくても良かったかも知れません。
これには、サイドゴアの切り込みが深くなっていることも寄与していそうです。
ジャングルモック2.0は、歩いている際にインソールの土踏まず部分のホールド感を強く感じます。
写真では分かりにくいですが、インソールの土踏まず部分の盛り上がりがジャングルモック2.0では大きくなっています。
そのため土踏まずからかかとまでをしっかりとホールド。一方で、長時間履いていると土踏まずと足の甲が圧迫されて少しキツく感じられるかも知れません。
サイドから見てみると、ソールのデザインがシャープな造形になっています。
ラバーがサイドまで回り込んで厚底に見える点は変わりませんが、ソールの厚みを感じさせないように工夫されています。
今回は、ブラックのカラーを選択したのでスマートに見えるのかな?と思います。
参考までに、パトリック・サリーとの比較です。
さすがにスマートさはパトリックにはかないません。しかし、ジャングルモック2.0ならタウンユースでもいけるかな?くらいにはなったと思います。
これまた参考までに、スコッチグレインのスウェード(牛革)と並べて比較してみました。
ピッグスウェードの滑らかな見た目も相まってなかなかの上質感があります。
全体的に見ると、ジャングルモック2.0はラバーソールなので高級とまではいえませんが、スウェード表皮の質感自体は遜色ない感じに見えます。
現在は、タウンユースを中心に雨の日の通勤用にも使っています。
ジャケット+パンツとのセットアップでもあまり違和感はないので、オフィスカジュアルにも十分に対応できるファッション性も備えているかな?といえます。
ジャングルモック2.0はデザインの変更により、利用シーンが広くなったといえるでしょう。
最後に、注目のヴィブラム製ソールの性能についても見ていきます。
ジャングルモックでは雨の日にやや滑りやすいと書きましたが、雨の日の自宅マンションのエントランスで試したところ滑りにくくなったことが体感できました。
とはいえ、濡れたツルツルの石材やタイルの上は滑りやすいので雨の日には注意が必要です。
全体的には、履き心地も良く路面からの衝撃を適度に吸収してくれるので疲れにくいシューズに仕上がっています。
MERREL JANGLE MOC 2.0
使い回しが効くアイテムになりました。
3.まとめ
これまでジャングルモックの新旧モデルを比較してみましたが、両モデルとも満足度は高いシューズだといえるでしょう。
最後に、2つのモデルの特徴を簡単にまとめてみます。
ジャングルモックは、快適な履き心地なのでウォーキングやキャンプなどに適しています。
一方で、ジャングルモック2.0は履き心地はそのままに、少しだけファッション性をプラスしたことでタウンユースなど利用シーンが広がっています。
MERREL公式
昨今の円安の影響からジャングルモックは定価15,400円(税込)とやや高価になってしまっているのが残念な点です。もし10,000円前後で買えるとすれば、オススメ度はもっと上がると思います。
ジャングルモック新旧の徹底比較はいかがでしたか?みなさんのシューズ選びの参考になれば幸いです。
お安くなるとうれしいのだ。
トータルで見るとコスパは悪くないです。
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