こんにちは!なんでもレビュアーおじさんのマーケター中年Kです。
今回は、2024年9日に発売された最新の「AppleWatch Series10」を購入しましたので3週間使ってみた感想をレビューしたいと思います。
今さらながらApple Watchを初めて購入しましたが、ビギナーの視点からモデルの選び方や使い勝手などについて分かりやすくご紹介します。
Apple Watchが気になっている人やSeries10への買い替えを検討している人の参考になれば幸いです。
実はよく分からないのだ
ビギナー向けに分かりやすく解説します
1.Apple Watchどれを選ぶ?
「Apple Watch」は2015年に登場しました。10年目を迎えた2024年では、Garmi、Googleなどのメーカーから多くのスマートウォッチが発売されており、この新しい市場をリードしてきた存在です。
登場から10年で新しいジャンルを築きつつ、上手く市場に受け入れられていると思います。
スマートウォッチという用語が一人歩きしている感がありますが、正確にはウェアラブル・デバイスです。
つまり、時計としてみてしまうと魅力は半減で、時計以外にできることをどう捉えるか?でApple Watchの魅力は変わってくると思います。
Apple Watch Series10
各モデルを比較してみた
今回、中年Kが購入を検討したのは、最新型のSeries10・旧型のSeries9・廉価版のSEの3モデルです。
Ultra2は見た目がゴツいことと機能がオーバースペックに感じたので除外しました。逆に、アクティビティに積極的に活用したいなどのニーズがある人にとってはUltra2はファーストチョイスになると思います。
Apple Watch比較表
それぞれのエントリーモデルの主要な項目を比較してみました。
商品名 | Series9 41㎜/GPS | Series10 42㎜/GPS | SE(2nd Gen) 40㎜/GPS |
画面表示領域 | 904㎟ | 989㎟ | 759㎟ |
画面輝度 | 2000ニト | 2000ニト | 1000ニト |
本体サイズ | 41×35×10.7㎜ | 42×36×9.7㎜ | 40×34×10.7㎜ |
本体材質 | アルミ Ion-Xガラス | アルミ Ion-Xガラス | アルミ Ion-Xガラス |
チップ | S9 | S10 | S8 |
メモリー | 64GB | 64GB | 32GB |
+αヘルスケア機能 | 心電図計測 睡眠時無呼吸の通知 手首皮膚温計測 排卵推定周期記録 | 心電図計測 血中酸素レベル計測 睡眠時無呼吸の通知 手首皮膚温計測 排卵推定周期記録 | ー |
マリン機能 | ー | 6メートル水深計 水温センサー | ー |
充電 | 高速充電 | 高速充電 | 通常 |
バッテリー駆動時間 (低電力モード) | 18時間 (36時間) | 18時間 (36時間) | 18時間 (未公表) |
価格 | (54,800円) | 59,800円 | 34,800円 |
先ほどお話ししたように、時計以外でできることに注目することがモデル選びのポイントになってきます。
【公式】Apple Watch機能比較はこちら。
どれがいいのか分からないのだ
各モデルざっくり比較
比較表から各モデルの特徴について比較してみます。もちろん、コスパも重要な要素になります。
まず、「Series9」については、Series10とは5,000円安いだけと価格差がそれほどありません。
基本機能には大きな違いはありませんが、薄型ボディや最新チップ、大きな画面表示など新世代設計となったSeries10への進化をどう捉えるか?が決め手になります。
ただし、現状では在庫販売となっているので、欲しい人は早い者勝ちです。
「SE(2nd Gen)」は、Series10と価格差が25,000円もあるので悩ましいところです。
基本設計が古いことに加え、ヘルスケア系機能、高速充電、マリン系機能などに機能の差があります。
これらの機能に必要性を感じなければお買い得だと思います。しかし、高速充電に対応していない点は日常の使い勝手に影響があるように思えます。
新しい機能やスペックに目を奪われがちですが、自身のライフスタイルに合わせて必要度を見極める必要があります。
最後は「えいや!」で選ぶしかないです
2.Apple Watch 徹底レビュー
悩んだ挙句、中年Kは「Series10 GPSモデル ジェットブラック」を購入しました。
それでは、Apple Watchを詳しくレビューしていきたいと思います。まずは、お約束の開封の儀から。
新しいおもちゃはワクワクするのだ
デザインの特徴
デザインは、マーク・ニューソンらが手がけています。ニューソンといえば、かつてauが販売していたデザイン携帯「talby」で知られています。
Apple Watchはシンプルなデザインが特徴ですが、登場した当時はやや退屈なデザインとの評価もありました。
シンプルで無機質なデザインの中にも「Digital Crown」というリューズ型のダイヤルをあえて残しており、アナログ時計のオマージュを感じます。
基本デザインは3度目のモデルチェンジを受けています。デザインだけで見るとSeries1〜3、4〜6、7〜9が同デザインになります。
Series10となった今回のモデルチェンジでもデザインイメージは変わりません。
本体の厚みが薄くなったり、サイドの曲面が丸くなったりと細部がブラッシュアップされており、初期のコンセプトから完成形に近づいているといえます。
ミニマルデザインが心地いいかも?
Apple Watchってどうなの?
Apple Watchの購入を検討する際に、みなさんが気にするであろう2つのポイントについてレビューします。
バッテリーの持ち
Series10のバッテリーの持ちは18時間なので、毎日充電が必要な計算になります。腕時計として使うには心許ないと感じられるのではないでしょうか?
しかし、急速充電に対応している上に低電力モードがあるので不便さは少ないです。
では、実際にバッテリーの持ちについてレポートします。
前日の午後11時に100%に充電しました。しばらくした後に就寝し、約8時間経過した翌朝7時に確認するとバッテリー残量は90%でした。
朝はそのまま出勤し、帰宅後に再びチェックします。
前日のフル充電から約22時間経過した午後9時前には、バッテリーは約半分の残り51%になっていました。
この日は、タッチ決済やヘルスケアデータのチェックなど、それなりに操作をした結果です。スペック上の36時間というのは信頼性が高いといえます。
購入後の3週間は、常に低電力モードにして使っていますが、今のところ特段の支障はないのでオススメできます。
ガラスの強度
もうひとつ気になる点がガラスの強度ではないでしょうか?
iPhoneの画面が割れているのをよく見かけますが、腕時計という用途を考えるとスマホよりも破損する心配が大きいように感じます。
しかし、Series10のアルミモデルとチタンモデルではガラスの材質が違うので注意が必要です。上級モデルであるチタンモデルはサファイヤガラスを採用していますが、アルミモデルではというIon-Xという強化ガラスになるので強度的な不安は残ります。
高級時計にも採用されているサファイヤガラスであれば、実績ある素材なので心配は少ないと思います。
一方で、アルミモデルはiPhoneのゴリラガラスと同等の素材のようなので、念のためガラス面を傷や破損から守る保護フィルムやケースを装着すれば安心ですね。
気になるポイントは要チェックです!
メリット・買ってよかった5つの点
今回は、Apple Watch Series10を実際に3週間使ってみた結果から、メリットとデメリットに分けてご紹介します。
まずは「使ってみてよかったな」「これは便利だな」と感じた5つのメリットを挙げてみました。
メリット① iPhone連携が便利
当たり前ですが、iPhoneと連携できることがこの製品の最大の特徴とメリットであり、他社のスマートウォッチとの差別化ポイントにもなります。
例えば、iPhoneに届いた通知はApple Watchにも表示されるので腕をサッと上げるだけで確認できます。通知のON/OFF、どのアプリの通知を連携させるかなどはiPhoneのWatchアプリから設定ができます。
LINEアプリではメッセージの確認だけでなく、あらかじめ登録しておいた定型メッセージをワンタップで入力できます。
フリック入力や音声入力にも対応していますが、画面が小さいので入力にはストレスがあります。文章入力は使い慣れたiPhoneで入力した方がスムーズです。
今までは、何をするにもまずiPhoneを取り出して・・・という工程がありましたが、Apple Watchを使えばiPhoneを取り出す頻度が劇的に減るので地味に便利になります。
iPhoneユーザーであれば、スマートウォッチのファーストチョイスはApple Watchになるでしょう。
iPhoneとの相性はバツグンなのだ
メリット② ヘルスケアのデータが豊富
Series10はセンサー類が充実しており、Apple Watchを着けて生活していれば、心拍数・歩数・歩幅・睡眠の深さなど、さまざまなデータが計測できます。
価格重視でApple Watch SEという選択肢もありますが、血中酸素の計測や睡眠時無呼吸の通知などの機能がなくなるので確認が必要です。
iPhoneにもヘルスケアアプリはありましたが、たまに歩数を見るくらいで活用度はあまり高くなかったです。
Apple Watchでは計測・記録できるデータが圧倒的に増えたので、いろいろなデータを見ているだけでも結構楽しめます。
データを見ることで「今日はいい眠りだったな」とか「もっと早足で歩けばカロリーを消費できるかな?」などと日々の生活の意識が変わったことも大きいですね。
ヘルスケアアプリはiPhoneとも連携しているので、細かいデータはiPhoneの大きな画面でじっくりチェックできるので便利です。
個人的にいちばん感銘を受けたのが、このヘルスケア機能です。このデータ収集機能だけでも買う価値があると思っています。
もはやデータ計測装置ですね
メリット③ タッチ決済が快適
私がApple Watchの購入に踏み切った最大の目的が、このタッチ決済(Apple Pay)でした。
今まで使っていたカードの紐付けなどの設定には、やや戸惑う場面もありましたが何とか無事に使うことができました。
ただし、私の場合はiPhoneのFelica機能を使っていなかったために手間取っただけなので、普段からiPhoneのFelica機能を使っている人であれば、設定に困ることはないと思います。
Apple Payを実際に使ってみると想像以上に快適に買い物ができます!
買い物の支払いで財布はもちろんiPhoneやSuicaすら取り出す必要はありません。腕をかざしてピッと決済できるのはストレスフリーな体験です。
現時点では、コンビニや自販機でしか使用していないのですが、新幹線や飛行機でも利用すればこの便利さをより享受できるものと思います。
財布を忘れても平気なのだ
メリット④ バンドの着せ替え
Apple Watchは工具不要で簡単にバンドの着脱が可能です。その日の気分や服装に合わせてバンドを着せ替えできます。
純正品はやや高価ですが、サードパーティ製であらゆる種類のバンドが売られています。好みに合わせて材質・デザイン・カラーを選ぶことができます。
これは、実際に使ってみって大きなメリットだと思えた点になります。
着せ替えを前提とするなら、いちばん安いスポーツバンド付きのモデルがオススメです。あとは、実際に使いながら気に入ったバンドを買い足すのがいいと思います。
また、シリコン製のスポーツバンドは就寝時に装着しても違和感が少ないこともオススメする理由でもあります。
Apple Watchは決して安い時計ではありません。しかし、バンドの着せ替えができることで一本で何役もこなすことができるので、結果的にコスパは悪くないと思います。
使い分けができるのでコスパもいいです!
メリット⑤ 文字盤の着せ替え
これもスマートウォッチならではの機能として、文字盤の着せ替えがあります。
デフォルトでもさまざまな文字盤のデザインが用意されています。文字盤の追加や表示設定は、iPhoneのアプリから行います。
バンドと同様、気分や服装に合わせて気軽に変えることができます。一本で何役もこなせるので複数の時計のように使い分けが可能です。
意外にもアナログ時計の文字盤のバリエーションが多く、外観デザインでも述べましたがアナログ時計に対するリスペクトをここにも感じます。
また、iPhoneのように写真を背景に設定することも可能。お気に入りの写真を待ち受け画面的にして使うのもアリだと思います。
文字盤を選ぶのも楽しいのだ。
デメリット・改善して欲しい3つの点
最後に、デメリットというとちょっと大げさですが、ユーザー目線で「こうしたらいいな」「改善した方がいいな」と思った3つの点についてまとめてみました。
デメリット① サイズがバラバラ
過去のシリーズを含めるとApple Watchには、なんと9種類のサイズ・バリエーションがあります。
シリーズ | 小サイズ | 大サイズ |
Series1・2・3 | 38㎜ | 42㎜ |
Series4・5・5 | 40㎜ | 44㎜ |
Series7・8・9 | 41㎜ | 45㎜ |
Series10 | 42㎜ | 46㎜ |
Ultra | − | 49㎜ |
少し特殊なultraを除いたスタンダードなモデルだけを見ても、38㎜・40㎜・41㎜・42㎜・44㎜・45㎜・46㎜とほぼ1㎜刻みで7種類のサイズが存在しています。
本体を買い換えるとケースやバンドなどのアクセサリーが使えなくなってしまうという恐れがあります。理想としては、大・小の2サイズ展開はそのままで、それぞれのサイズ(寸法)は不変というのがユーザー目線では理想かと思います。
さらに、Series10では新設計のためデザイン(丸み)が変わっているので、同じ42㎜であってもSeries1〜3用の42㎜のバンドやケースが使用できないので注意が必要です。
私も42㎜対応と表示のあったベルトを購入して装着したところ・・・
写真のように取り付け部分がボディからハミ出てしまいました。
これは、Series1〜3の42㎜は大サイズ、Series10の42㎜は小サイズだからのようです。「そんなん知らんがな」と言いたいところですが・・・購入前にきちんと調べる必要がありましたね。
アクセサリーの購入には注意が必要!
デメリット② サイズ感がゴツい
Series10では本体が薄型化したおかげで、かなりボリューム感は減りました。とはいえ、小さい方の42㎜モデルでも時計としては小さくはないボリュームです。
実際に腕に装着した感覚としては、G-SHOCKくらいのボリューム感があります。
女性など腕の細い人にとっては、大きさ・厚みともに大きすぎると感じる人も多いのではないでしょうか?
他社製品にあるような縦型ディスプレイでバンドと一体化したシンプルなタイプが、廉価版として設定されるとユーザーのすそ野が広がるのでは?と思いました。
女性には大きいかな?という感じです。
デメリット③ ガラスの破損が心配
Apple Watchはガラスからベゼルまでが曲面で一体化しているデザインが特徴です。サイドから眺めるとツルッとした滑らかなカーブでガラスとベゼルがつながっています。
ただし、デザインを重視したためガラス面がボディの一部として突き出ています。実際に腕につけているとガラス面を机などによくぶつけてしまいます。
Ion-Xガラスは、分子レベル強化されていて傷がつきにくいとのこと。今のところ傷はついていませんが、ぶつけるたびにヒヤっとするのは精神衛生上あまり気持ちの良いモノではありません。
現状では、サードパーティ製のカバーやケースで対応するしかなく、私もケースを付けて傷対策をしています。
ケースを装着するとサイズが大きくなり見た目のスッキリ感が損なわれてしまいます。
また、機能面でもDigital Crownが回しにくい、画面のタッチ精度が落ちるといったデメリットがあります。
このようなアクセサリーによる対処療法的な対策は、根本的な解決にはなりません。やはり、本体の方で対策できるのがベターだと思います。
あまり大きな問題ではないのだ。
使い込むと感想も変わってくるでしょう。
Apple Watch Series10のレビューはいかがでしたでしょうか?
私自身がApple Watchビギナーかつ使い初めの状態のため、細かい情報まではお伝えできませんでしたが、この記事がApple Watchの購入を検討している人の参考になれば幸いです。