こんにちは!折りたたみ自転車乗りの中年Kです。
今回は、私の折りたたみ自転車ライフの原点となった「ダホン・エスプレッソ」をご紹介します。
このモデルは、ミニベロ(小径)ではなくフルサイズ折りたたみ自転車という珍しいものです。残念ながら、数年前からダホンの正規ラインナップからは外れています。
今となっては手に入らない激レア・珍車について詳しくご紹介します。
激レアなおともだちなのだ。
私の二輪車生活の原点です。
1.ダホンのフルサイズモデル
エスプレッソは、折りたたみ自転車の最大手ブランド「DAHON(ダホン)」からかつて販売されていたフルサイズ(26インチ)の折りたたみ自転車です。
購入した2007年の時点でもフルサイズの折りたたみ自転車は珍しい存在ではありましたが、ダホンには4モデルもラインナップされていました。
当時のカタログが残っていたので、それを元に当時のダホンのラインアップを紹介します。。
基本のフレームは同じながら、コンポーネント・パーツの違いにより3つのバリエーションが展開されていました。
ベーシックな「エスプレッソ」、クロスバイク調の「ジャック」、フロントサスを装備したMTB調の「マトリックス」とそれぞれ個性を持たせていました。
- エスプレッソ(Espressos):ベーシックなパーツ構成の入門モデル
- ジャック(Jack):ややスポーティで街乗りを意識したクロスバイク調モデル
- マトリックス(Matrix):フロントサスを装備したMTB調のモデル
さらに「Rock Jaw」という一見すると折りたたみ自転車に見えないシステムを持った「カデンツァ」というクロスバイク調のモデルもありました。
今にして思うと、このカデンツァを買った方が良かったかな?と思うこともあります。
フルサイズの折りたたみモデルは、どれも10万円以下となっていて比較的リーズナブルでした。
ダホンの豊富なラインナップもあり、ミニベロではなくフルサイズの折りたたみ自転車を選ぶことにしました。
ダホンが攻めていた時代なのだ。
2.ダホン・エスプレッソとは?
では、ダホン・エスプレッソについてレビューをしていきます。
デザイン・走り
基本的には、MTBの入門グレードのパーツで構成されています。クロスバイクのエントリーモデル、いわゆる「ルック車」というべき自転車になります。
こちらの写真は、購入直後のノーマル状態です。
変速は、後7段×前3段の21段変速で、リア・ディレーラーはSHIMANO Tourneyという構成になっています。
ルック車とはいえ、ママチャリと比較すれば街乗りやポタリングに不足のない性能です。10〜20kmくらいの走行では何の問題もなく軽快に走ってくれます。
ただ、ロングライドや輪行を考えると重量(13.8kg)も含めてカスタムをしたくなるようなスペックです。
デザインは、ダホンらしい直線基調の太いアルミ製のメイン・フレームが特徴で、少々ゴツいイメージです。
私がエスプレッソを選択した理由は、このポリッシュ・カラーのフレームでした。
アルミの素材感を活かしたポリッシュ(ヘアライン加工)は、質実剛健で機能的なフレーム・デザインによく似合っていると個人的には思っています。
標準のハンドル・ステムは上向きの角度が強く、ハンドル・バーもライズが強いため、乗車ポジションがかなりアップライトな姿勢になります。
そのほかの標準装備のパーツ類の選択を見ても、MTB・クロスバイクというよりは、シティサイクル的な利用シーンを想定していたと思われます。
この写真は、購入15年後を経過した現在のエスプレッソの姿です。
購入後は、輪行や通勤などに使っていたため、性能アップと軽量化を目指してそれなりにカスタムをしてきました。
フレームとフロント・フォーク以外はすべてパーツ交換をした状態のため、ノーマル状態とは見た目が随分と変わっています。
ポリッシュのフレームを活かしたブラック基調のパーツを選んで、差し色でブルーをアクセントにしています。見た目がシャープでスポーティな印象に仕上がりました。
カスタムの成果としては、輪行も少しだけラクになり、走行性能も向上しました。当時の中級グレード(10万円クラス)のクロスバイク程度の走りができるようになっています。
ダホン・エスプレッソのカスタム内容についてはこちら。
カスタムのベース車に最適。
折りたたみ
フルサイズでも折りたたみ方式は、ミニベロと基本的に同じです。
メインフレームを2つに折り、シートポストを下げることでコンパクトになります。
しかし、ハンドルについては、ポスト(ステム)を折りたたむことができません。ステムのネジを緩めてハンドルごと90度曲げることでコンパクトに収納できます。
このハンドルを曲げる工程が、地味にめんどくさいので輪行をしなくなる言い訳になってしまします・・・。
比較のため、折りたたんだ状態で20インチのボードウォークと並べてみました。
タイヤが大きくハンドルの形状が影響して、特に高さ方向が大きくなってしまいます。
この大きさと形状のせいで、輪行袋への収納が手間がかかります。そのため、輪行にはあまり向いていないかな?というのが使ってみた感想です。
とはいえ、通常のクロスバイクに比べれば、長さは半分にたためるので、玄関先など狭い場所への収納には困りません。
私にとっては、収納という面だけでも折りたたみ自転車であるメリットがありました。
折りたたみは便利なのだ。
耐久性
これまで屋内保管を継続できたことで、15年以上経っても経年劣化が限定的に抑えられています。
折りたたみ自転車でなければ、屋外保管やマンションの駐輪場での保管となり、キズや劣化はもっと進んでいたかも知れません。
折りたたみといえば、フレームのヒンジ部分の耐久性が気になるところです。
写真は、現在のヒンジ部分になります。多少のキズはありますが、溶接部分のヒビなどもなくビシっとした状態を保っています。
ヒンジ部のガタつきのチェックとして、サドルにまたがって前ブレーキを掛けながら車体を前後にゆすってみます。
このような状況でも、エスプレッソはフレームが一体感を損なわずに動きます。もちろん、ヒンジ部のガタつきや異音などはありません。
ダホンは、フレームのヒンジ部分の耐久性・剛性が高く、折りたたみ自転車のデメリットを感じません。さすがNo1の専業メーカーだと感心します。
エスプレッソは、輪行や街乗りの利用はボードウォークに譲りましたが、まだまだ現役で軽快に走ってくれています。
まだまだ現役バリバリです。
最後までご覧いただきありがとうございます。
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