こんにちは!折りたたみ自転車・ミニベロ乗りの中年Kです。
今回は、M師匠のメイン車「ビアンキ・フレッタ(BIANCHI FRETTA)」についてご紹介します。
このフレッタは、折りたたみ自転車の名車・R&M Birdy(バーディ)の初代モデルBD-1のOEMで販売されていた基本的に自転車です。
バーディの購入を検討されている方や、折りたたみ自転車・ミニベロは何を買えばいいのか分からないという方は、この記事が参考になれば幸いです。
フレッタって何なの?
基本はBD-1と兄弟です。
1. ビアンキ・フレッタとは?
この記事でご紹介するのは、「ビアンキ・フレッタ・ベーシック」というモデルになります。
イタリアの有名自転車メーカー・BIANCHI(ビアンキ)から、かつて販売されていた折りたたみ自転車のミニベロです。
冒頭でも触れましたが、このモデルはドイツ・R&M社のBirdy(バーディ)の初代モデルをビアンキブランドとしてOEM供給していたものです。
基本的なメカニズムはバーディと全く同じで、カラーリングやパーツなどが異なっていました。
当時のバーディは、日本では商標の都合で「BD-1」という名称で販売されていました。
BD-1は、高性能・スポーティで高級な折りたたみ自転車としてブロンプトンとは双璧の存在で、今でも多くのBD-1ファンがいます。
現在のバーディのサイトはこちら。
BD-1は1997年から日本で販売されました。
2.ビアンキ・フレッタを徹底解説!
まずは、ビアンキ・フレッタのデザインについて、写真を見ながら詳しくご紹介します。
デザイン・外観について
フレーム
アルミ製の極太パイプフレームが目を惹きます。メインフレームは水平に伸びていて、力強さ・安定感を強く感じさせるフォルムです。
フレームを折りたたまない構造なので、見た目もスッキリとしています。
このストレートフレームは根強い人気があり、モノコックフレームに世代交代した後も「バーディ・クラシック」という商品名でストレートフレームのモデルが販売されています。
シートポストとハンドルポストの角度なども考えられているので、ミニベロでありながら大柄な男性でも窮屈にならない適切な乗車ポジションが可能。
バーディ譲りの独特の前後サスペンションが、メカっぽい機能的なデザインになっていて、フレームの存在感を引き立てています。
どこに置いても絵になります!
装備など
標準でキックスタンドが装備されているので、街乗りでも気軽に停めることができます。
ただし、取り付け場所がイマイチなのか、折りたたむ際にクランクに微妙に干渉するので取り外しました。
フレッタのデザインは機械感・メカ感があり、どちらかといえば男性向けのミニベロだと思います。
折りたたみ機構について
この自転車の大きな特徴は、バーディと同様にサスペンションを兼ねた独特の折りたたみ機構にあります。
折りたたみの特徴
前後のスイングアームの根本部分がフレームから外れることで、コンパクトに折りたたむことができます。このため、メインフレームを折らないで済むようになっています。
フレッタの折りたたみ方は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
しかし、独特がゆえに前のスイングアームの折りたたみは、慣れないと少し難しいかも知れません。
メインフレームにヒンジなどの余計な構造物がないので、フレームの剛性や耐久性なども犠牲にしていません。
折りたたんだ状態では、このようにコンパクトになり自立します。
折りたたんだサイズは、幅72㎝・高さ60㎝・奥行39㎝になります。
また、フレームを持ってもバラけないので輪行にも適したミニベロです。
サスペンション
サスペンション自体は、シンプルな構造です。
フロントサスペンションは、フォークの根元とスイングアームとの間にスプリングが装着されています。
リアサスペンションは、エラストマ(樹脂)製のクッションをメインフレームとスイングアームとの間に配することで、路面からの衝撃を効果的に吸収。
この折りたたみ機構は、サスペンションの働きも同時にこなすという、よく考えられたシステムになっています。
非常に優れた設計のミニベロです!
メカ・機能について
続いて、ビアンキ・フレッタの機能系について詳しく見ていきます。
コンポーネント
メインコンポは、SHIMANO ALTUSというMTB用のベーシックグレードのパーツが標準装備されます。このフレッタはベーシックというグレードなので、適度な性能のものが選ばれているようです。
リアディレーラーは、SHIMANO ALTUSの8段変速となっていって、十分な性能を備えています。
シフターはグリップシフト(SHIMANO RS43)で、ハンドルを握ったままで変速ができます。
これは、スポーツ走行よりも街乗りを意識した構成のように思われます。
フロントチェーンリングは、54Tと大径サイズが装着されているので、小さめの18インチタイヤでもしっかりと走ることができます。
チェーンリングには、チェーンガードもついているのでチェーン外れやスボンの汚れを防いでくれます。
ほどほどのスペックで、よく走る自転車です。
ブレーキ
SHIMANO製のVブレーキ(M421)が装備されます。MTB用のブレーキで性能的には十分。
ベーシックグレードながら細かいパーツの手抜きはありません。
タイヤ・ホイール
ホイールは、ミニベロの中でもやや小径な部類になる18インチホイールです。
リムは、ALEX RIMS製(DV-15)のスポーティなホイールが標準装備されています。
ハブには、SHIMANO製(RM60)が組み合わされています。
タイヤには、MAXXIS製の1.5インチ幅のやや太めなサイズを装着しています。サイドウォールには「Birdy」と記されています。
タイヤをはじめ各パーツは、スポーツ性だけを追求せずに、快適性も考慮したバランスの良い選択がされています。
なんと、専用タイヤだったんですね。
重量
独自の設計により、メインフレームにヒンジなどの余計な機構がつかないため、折りたたみによる重量増の影響は、ほとんどありません。
フレッタ・ベーシックというグレードで、10.8kgと折りたたみ自転車としては軽量な部類に入ります。
主要スペック
■年式:2007年
■フレーム:アルミ
■スイングアーム:アルミ
■ホイール:ALEX RIMS DV-15 18inch
■ハブ:SHIMANO RM60
■タイヤ:MAXXIS M-127 18×1.5
■リアディレーラー:SHIMANO ALTUS 8
■シフター:SHIMANO RS43
■クランクセット:APEX 54T
■リアカセット:SHIMANO
■ブレーキ:SHIMANO M421
■重量:10.8kg
■価格:111,300円(税込・2007年当時)
輸入元の当時の商品サイトが残っていましたのでご参考まで。
仕様が異なりますが、現行バーディの半額!
3.フレッタの優れた点とは?
ビアンキ・フレッタには、主にM師匠が15年間乗ってきました。さすが、名車BD-1の兄弟車なので、デザインも機能性も満足度の高いミニベロです。
オススメする3つのポイント
最後にオーナーの「生の声」として、ビアンキ・フレッタの優れていると思うポイントを3つ挙げてみます。
オススメなのだ。
残念ながら、ビアンキ・フレッタは現在は販売されていません。
兄弟車であるバーディも価格が高騰してしまったので、誰にでもオススメはできるとはいえません。しかし、非常に良くできた折りたたみ自転車・ミニベロです。
もし予算に余裕がある方は、バーディを検討してみてはいかがでしょうか?
この自転車について、オーナーとして特筆したいことは耐久性です。購入後、15年以上も経っていますが、未だに現役バリバリであることを最後にお伝えします。
これからもまだまだ走り続けます!
最後までご覧いただきありがとうございました。
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