こんにちは!なんでもレビュアー・マーケターの中年Kです。
今回は、六輪車生活の番外編として、先日、実際に中年Kが購入した炊飯器をテーマに「IH炊飯器の選び方」についてポイントなどをご紹介します。
実は、購入を検討するときにネットでの情報が意外と少なかったので、この記事を書いてみることにしました。
IH炊飯器の購入を検討している人に向けて、分かりやすく解説したいと思います。
ごはんは生活の基本なのだ。
初心者の視点で解説します。
1.炊飯器買い替えのきっかけとは?
まずは、我が家の炊飯器の買い替えの経緯についてお話ししていきます。
これまでの炊飯器
これまでは、2004年モデルの三菱電機製マイコン式炊飯器を使っていました。マイコン式で3.5合炊きのベーシックなモデルで「NJ-G6D」という品番の商品です。
購入当時は、まだ一人暮らしだったので、最低限の機能を備えていれば十分ということで選んだ記憶があります。
その中で、あえてのこだわりポイントは、シンプルでミニマルなデザインとチタン厚釜です。
チタン厚釜については、材質の特性と厚みにより、熱伝導性が高く遠赤外線効果もあるという謳い文句でした。
実際に、マイコン式のベーシックモデルとしては、それなりに美味しく炊けていたと思っていました。
ちなみに、2005年頃から始まった高級炊飯器ブームの先駆けとなったのが三菱電機でした。
ついにその時がきた!
こだわりグルメ・M師匠によると、マイコン式炊飯器の炊き上がりには少し不満があったようです。
とはいえ、炊飯器は買い換えるほどには優先順位は高くなかったため、炊く際に水加減を多めに調整するなど、だましだまし使っていました。
ところが、ついにご飯の水加減に不具合が出始め、うまく炊けなくなってしまいました・・・。
この炊飯器を購入したのは2005年なので、もう18年も使っていたことになります。寿命というか十分以上に頑張ってくれたといえるでしょう。
長い間、おつかれさまなのだ。
2.購入条件を整理
今まであまり興味のなかった分野なので、商品のことも技術的なことも圧倒的に知識・見識が不足していました。
機能の検討
モノ選びの第一歩は相手を知ることから始まります!
商品の主要な機能・効果について理解することで、購入にあたっての必要な条件が見えてきます。
それでは、炊飯器の主要機能について見ていきたいと思います。
分かりやすく整理してみました。
加熱方式
ひとことで「IH式」といっても、価格は1万円台から上位グレードでは10万円オーバーまでとまさにピンキリ。
IH式の加熱方式について調べてみると2つの方式があるようです。
それぞれの方式に特徴があり、一概に圧力IH式が良いとは限りませんが、各社の上位グレードには圧力IH式が採用されています。
満足度を追求するなら、圧力IH式がベターな選択になりそう。
火力
各メーカともに美味しいご飯の理想系として、竈炊きご飯を目標にしているように思えます。
美味しいご飯には、加熱方式だけでなく火力も重要。であれば、なるべくヒーターの消費電力(W)が高いものがいいのではないかと。
加熱方式だけでなく内釜の素材と併せて、各社がさまざま工夫をこらしていますが、見れば見るほど迷いが生じてきます。
無駄にこだわっていても価格が上がるだけなので、コスパとの兼ね合いが悩ましいところ。
判断基準としては、シンプルに火力を消費電力の最大W数で評価するのがいいいように思えてきました。
内釜
内釜に関しては、各社さまざまな種類がありますが、釜自体の材質やコーティングにより熱伝導性や遠赤外線効果などを発生させるように工夫されているようです。
各社ともに一家言があり、カタログにはそれぞれの特徴やもっともらしい効果が書いてありますが、ぶっちゃけどれがいいのかさっぱり分かりません・・・。
とりあえずミドルグレード以上の商品であれば、内釜には厚みもあり、材質やコーティングにもそれなりに工夫がされているので十分に思えました。
ということで、内釜についてはあまりこだわらないことに決めました。
譲れない3つのポイント
そして、例のごとく譲れないポイントを設定しました。
条件を整理することで、炊飯器選びをスムーズに迷いなく進めていきます。
とりあえず条件を整理して設定してみましたが、世の中にはたくさんの商品があふれています。
次のステップは、たくさんある商品の中から候補となる商品を絞り込んでいく作業になります。
やっと条件が決まったのだ。
3.購入候補はこれだ!
今回の炊飯器選びのポイントは、総合家電メーカーや新興メーカーの商品ではなく、炊飯器の(ほぼ)専業メーカーから選ぶことにしました。
つまり、「象印マホービン」か「タイガー魔法瓶」の2択しかありません!
両社とも「魔法瓶」という社名から分かるように、古くから「保温」を追求してきたスペシャリストになります。
最初から決め打ちするのもどうかとは思いますが・・・限られた時間と手間での商品選びには、割り切りも大事になってきます。
国内シェアを調べてみると、1位:象印・2位:タイガーとワンツー・フィニッシュです!
(調査によっては、パナソニックが2位のケースもあります)
やはり、この2社は安心と信頼のメーカーであるといえるでしょう。
安定の老舗メーカーです!
4つの次期炊飯器候補
メーカーを絞ることはできましたが、炊飯器だけでも両社ともに十数種類のラインナップがあります。
しかし、5合炊きクラスは商品ラインアップが豊富ですが、3合炊きクラスになると商品点数が限られてくるので、候補の絞り込みの点では助かりました。
2社の現行ラインナップから「3合炊きクラス」で「圧力IH式」で絞り込んだのはこの4商品です。
商品名 | 象印 炎舞炊き NW-US07 | 象印 極め炊き NW-MA07 | タイガー ご泡火炊き JRX-T060 | タイガー ご泡火炊き JPD-G060 |
画像 | ||||
サイズ | 4.0合 | 4.0合 | 3.5合 | 3.5合 |
加熱方式 | 圧力IH 4コイルIH | 圧力IH | 圧力IH WレイヤーIH | 圧力IH |
消費電力 | 1140W | 1140W | 750W | 705W |
内釜 | アルミ・ステンレス・鉄 プラチナコート 厚さ:2.2㎜ | (材質不明) プラチナ+鉄器コート 厚さ:2.2㎜ | 本土鍋(四日市萬古焼) 6層コート 厚さ:最大5㎜ | アルミ・ステンレス 9層コート 厚さ:3㎜ |
本体重量 | 6.0kg | 5.5kg | 6.2kg | 5.0kg |
価格 (税込) | 70,810円 | 43,230円 | 132,000円 | 39,220円 |
一応、スペックを一覧表にまとめてみましたが、イマイチ分かりにくいですね・・・。
ちなみに、調理メニュー系の機能については、どの商品にも十分以上の機能がついています。逆に、そこまで使いこなせないので今回の検討からは外しています。
なんだかよく分からないのだ。
4.候補を比較・検討
あとは機能と価格のバランスを見ながら検討することになります。
実機チェック
家電量販店で実機チェックと情報収集に出かけることにします。
売場には、多くのメーカーの商品が所狭しと並んでいます。事前の予備知識や絞り込みがなければ、ただ迷うばかりだと思われます。
売場では、商品の価格帯やウリの機能などが雰囲気で掴めるので、ネットでの情報収集にはないリアルな楽しさがあります。
家電量販店ならではの無駄に情報量の多いPOPを見ると気分がアガります!
もちろん、実機を見て・触ることで、デザインやサイズ感、使い勝手など買った後のこともイメージしやすくなります。
まずは、象印「炎舞炊き」の内釜です。やや薄めでシャープな感じで、持ってみると軽いです。
次は、タイガー「ご泡火焚き」の内釜です。これは本土鍋のモデルではなく、土鍋コートとありますがパッと見には金属製の内釜と変わらない印象です。(写真は5.5合炊きモデル)
実機を見た印象では、どちらの商品もデザインとサイズ感、使い勝手については大差がないように感じました。
実機チェックは欠かせません!
最後のふるい
売場でカタログを持って帰って、さらに検討を進めます。やはり、紙のカタログをじっくりみながら比較するプロセスも面白いですね。
象印の2商品は、どちらも4合炊きというニッチなサイズです。タイガーは、このクラスの標準的な3.5合炊きというサイズ。
ご飯をかき混ぜる際や炊き込みご飯では、内釜のサイズが大きい方がやりやすいというメリットはありそうです。
火力(=消費電力)で比べてしまうと、1140Wという象印の2商品に圧倒的なアドバンテージがあります。
一方、内釜については土鍋のタイガーの方がなんとなく良さそうに思えます。
しかし、土鍋を採用しているのは上位グレードの「JRX-T060」だけで、価格が13万円オーバーと高すぎるのが残念。
ミドルグレードの「JPD-T060」では、土鍋コートという名のアルミ・ステンレス製の内釜になるので、こちらは明確なアドバンテージは感じられません。
その他の機能・要素については、どちらも一長一短があるので、なかなか難しい選択になります。
モノ選びは難しいのだ。
決め手は火力
ご飯の炊き上がりには、内釜の素材や加熱方式、火力・圧力の制御による炊き方など、さまざまな要素があると思います。この辺りはメーカーの考え方やノウハウが詰まっているのでしょう。
一方で、消費電力は1140W対750Wという明確な差があることが気になりました。
この火力の強さが象印のアドバンテージになるのでは?と考え始めました。
ということで、象印に絞り込み商品の比較をしてみることにします。
4つのIHヒーターを制御しながら内釜に強い対流を発生させるのがUS07の「炎舞炊き」という機能のようです。
一方、MA07はシングルIHヒーターの「極め炊き」ですが、最大消費電力はUS07と同じ1140Wです。象印でも、その下のモデルになると最大消費電力が700Wとグッと下がるため、MA07でも十分な火力といえます。
ちなみに、タイガーのご泡火炊きは最大消費電力は750Wなので、前述の通り数値的に大きな差があります。
何を重視するかは人それぞれです。
ついに購入!
そんなこんなで、上級モデル・炎舞炊きの「NW-US07」ではなく、ミドルグレードの「NW-MA07」を選びました。
象印 極め炊き NW-MA07
このMA07は、実勢価格でUS07の半額近くなるので、コスパが良さそうということが購入理由です。
結果的に、譲れない3つの条件を満たしつつ、予算から約10,000円も安く買うことができました。
自己満足は大事なのだ。
いい買い物ができた気がします!
我が家の炊飯器購入記はいかがでしたか?少しでもみなさんの炊飯器選びの参考になれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。もしよかたら、フォロー・ブックマークしていただけると嬉しいです!