こんにちは!折りたたみ自転車を愛する中年Kです。
今回は、もう手放してしまった激レア・フルサイズ折りたたみ自転車「ダホン・エスプレッソ」のカスタム内容についてご紹介します。
古い&レアな自転車なのでそのまま参考にはならないと思いますが、クロスバイクのエントリーグレードいわゆるルック車などの初球〜中級カスタムの参考になればと思います。
ニッチな情報なのだ。
ポイントだけご参考に。
1.カスタムの目的
当時は、ダホンにはフルサイズの折りたたみモデルが豊富にありました。その中でエスプレッソはエントリーグレードとして位置付けられていました。
そんなエスプレッソは、クロスバイクのルック車と同等レベルのパーツ構成でした。
ポリッシュのフレームのカラーが気に入って買いましたが、乗っているうちに乗車ポジションや見た目、走行性能など気になる点が出てきてしまいました。
エスプレッソは、カタログ値で車体重量が13.8kg(ペダル抜き)もあり、輪行するには少々しんどい重さでした。輪行と街乗りの機動力アップのための軽量化もカスタムの目的でした。
ダホン・エスプレッソについて詳しくはこちら。
乗っていると気になるところが出てきます。
2.カスタム詳細を解説
ダホン・エスプレッソに施したカスタムの概要をまとめました。
パーツ | 純正パーツ | カスタムパーツ | カスタム概要 |
クランクセット | スチール製3速(メーカー不明) | シマノ カプレオ | フロント・シングル化 |
リアスプロケット | シマノ7速 | シマノ HG50-9 | リア9速化 |
ホイール | リア8速以上には非対応 | AREXRIMS DM-18 | 9速対応・軽量化 |
タイヤ | KENDA製・見た目とグリップ力に不満 | MAXXIS Detonator | クロスバイク風 |
ペダル | 500gと重く野暮ったいデザイン | WELLGO | 軽量化・ブルーの差し色 |
シートポスト | ポンプ内蔵タイプで重い | BBB 350mm | 軽量化 |
ハンドルバー | ママチャリ風の形状 | ACOR カーボン | ポジション最適化・軽量化 |
ステム | アップライトな角度 | ポジション最適化 | |
ケーブル | グレーで地味 | シマノ | 差し色としてブルーに変更 |
コツコツとカスタムを進めていき、気づいたらフレームとフロントフォーク以外は全て交換するハメになってしまいました。
いっぱい替えたのだ。
タイヤ
購入後に初めて交換したパーツがタイヤです。
ノーマルではKENDA製のKwestというタイヤです。見た目はサイドウォールがベージュで見ようによってはオシャレな感じではありますが、ママチャリっぽさも感じてしまうポイントに。
さらに、強くブレーキを掛けた際にタイヤがロックしやすいというグリップ力の低さが気になっていました。
タイヤは、クロスバイクなどによく使われているセミスリックの中から「MAXXIS Detonetor」をチョイス。
トレッドパターンと黄色いロゴの見た目がなかなかスポーティで、MTB系クロスバイク風の引き締まった見た目になりました。
グリップ力もかなりアップしたようで、ブレーキ時にロックすることはなくなりました。
耐久性に関しても交換後12年以上使っていましたが、パンクしたことは一度もなく問題なく使えています。
クランクセット
元々はフロント3段のチェーンリングが着いていました。スチール製で見た目もゴツく、なによりも重そうなことが気になっていました。
しばらくノーマルのままで乗っていましたがフロントの変速はほとんど使わないので、購入から4年経過した頃に思い切ってフロントのシングル化を決行しました。
ノーマルのチャーンリングは、上の2速が50Tと38Tでその中間サイズ(40〜45Tくらい)が自分の走りに合っていると感じていたのもシングル化の理由です。
一連のカスタムは、都内の某ダホン・オーサライズディーラーに丸投げでお願いしましたが、なぜかミニベロ用コンポの「カプレオ」が装着されてきました。
カプレオのチェーンリングは、やや大きめの48Tというサイズです。
自分の走り方とリア・スプロケットとの相性から42Tくらいがちょうどよかったかな?と感じました。
フロントのシングル化に伴い、これらのパーツが不要になります。
- チェーンリング(2枚)
- フロント・ディレーラー
- フロント用シフター
- フロント用シフトケーブル
計測はしていませんが、300g程度の軽量化になっていると思われます。
これだけのパーツがなくなると見た目もすっきりするので、クロスバイクのライト・ユーザーにシングル化はオススメです。
思い切って交換して正解です。
リア・スプロケット
フロントのシングル化と合わせてリアを多段化。「シマノ・HG50-9 11T-34T」をチョイスして7速から9速になりました。
ややワイドレシオですが、3〜7速の常用域のギアがクロス化されるので、街中で小気味良い軽快な走りを実現できました。
カスタムを実施した2012年当時は、10速はまだ高価なモデルに使われている程度だったので、9速でも十分という判断でした。
リアを多段化して繋がりがスムーズなることでフロントが変速しないことのデメリットを補えます。フロントのシングル化とリアの多段化は同時にカスタムすべき項目です。
これでクロスバイク風の走行性能を手に入れることができました。街乗り+30kmくらいのライドには十分な走行性能になりました。
今思うと、もっと研究してフロントとリアのギア比は吟味した方が良かったと少し後悔しています。
カスタムは計画的に、なのだ。
ホイール
7速だとリアホイールを交換する必要があります。
コストとの兼ね合いがあるのでしょうが、8速以上であれば拡張性があるのでエントリーモデルを購入する際にはチェックすべきポイントです。
ホイールは「AREXRIMS DM-18」に「シマノ・M495」のハブをセットしたものに交換。そこそこの軽量化と性能アップがはかれました。
奇遇にもビアンキ・フレッタとほど同じようなパーツ構成のホイールになりました。
購入前に拡張性・互換性は要チェック!
シフト
リアの9速化に伴い、シフターは「シマノ・ALIVIO M430」に交換。トリガーシフトになったのでアップ・ダウンも素早く軽快な変速が可能になりました。
リア・ディレーラーについては、某ショップによると「替えなくても9速対応できるので替えなくてもいい」とのことで純正のTourneyのままでした。
たまに変速レスポンスが悪い時があったのが気になってはいましが、大きな問題はなかったので費用を抑える妥協点としてはいい判断だったのかと思います。
ステム
エスプレッソは、フレームサイズが小さいので身長176cmの中年Kにとってはポジションがやや窮屈でした。
ノーマルは上向きなステムでアップライトなポジションだったのも気に入らなかったので、100mm以上の長さがあり、前方に突き出るようなポジションのものを探しました。
あとは、収納時にハンドルバーを90度回す必要があるので、毎回ステムを固定しているボルトを緩める工程が必要で地味にストレスでした。
たまたまTIOGA製ステムにボルト1箇所留めのタイプがあったので、しばらくそれを使っていました。
その後、ハンドルバーも合わせてブラック化をはかったので、ステムをブラックにまた交換。
通常の2箇所留めタイプでしたが片方を緩めて片方だけで締める固定方法でも走行時に問題なかったのでそうしていました。
シートポスト
純正は、シートポストに空気入れが内蔵されたタイプというレアなパーツが着いていました。
輪行などを考えると便利かもしれませんが、重量が重いので軽量タイプに交換。おそらくこれだけで300gの軽量化をはかれています。
特にカーボン製などにはこだわらず、BBB製のクロスバイク用軽量アルミ製のシートポストに変更しています。
カラーをブラックにしたので、ポリッシュのフレームとのコントラストで締まった印象になりました。
ケーブル
純正は、ライトグレーのケーブルが着いていました。見た目的にポリッシュのフレームと同化してぼんやりして見えてしまいます。
購入後すぐにシマノ製のブルーのケーブルに交換しました。シルバー+ブラックの基本構成に差し色としてブルーが映えるようになりました。
ケーブルは、意外と目立つパーツなのでコスパの高いイメチェンができるので、カスタムの第一歩としてはオススメできます。
ペダル
純正ペダルは、折りたたみ式で輪行や収納には便利なのですが、見た目が安っぽく、かつ約500gと重いのが難点。
安価ながらバリエーションが豊富なWELLGO製の中かアルミ製の軽量タイプのものに交換。こちらも推測ですが200g程度の軽量化ができています。
カラーはブルーを選んで、ケーブルと合わせ技で良いアクセントになりました。
この他にも細々とパーツを交換していましたが、カスタム概要としてはこんな感じです。
もう一台買えてしまうのだ。
3.カスタムの効果
走行性能
実際に計測はしていませんが、計算値では2kg以上の軽量化がはかれています。
さらに、リアの9速化により機動力は大幅にアップしました。
パーツ構成は、シマノ製を中心にコスパの良いものをチョイスしています。初級〜中級クロスバイク程度には進化させたので、脱ルック車の目的は果たすことができたと思います。
スタートから30km/hくらいまでのダッシュでは、それなりに速く走れるようになりました。
とはいえ、折りたたみ自転車ゆえの重量(約12kg)や26インチというタイヤサイズの制約から、クロスバイクやロードバイクのような高速性・安定性にはかないません。
純粋なスピードやロングライドでの巡航性を求めるのであれば、折りたたみ自転車は向いていません。
輪行
ノーマルの重量はカタログ値で13.8kgとなっていますが、これはペダル抜きの数値です。標準のプラ製折りたたみペダルの重量は約500gなので、グロスの重量は約14.3kgです。
正直、14kgオーバーの状態では輪行時に駅構内を持ち運ぶのは、かなりしんどいです。
前述の通り、2kg以上の軽量化をはかったので、輪行時の機動力は大幅に改善されました。しかし、フルサイズの宿命か折りたたみサイズが大きいため、重さ以上に取り回しに苦労します。
フルサイズ折りたたみ自転車は輪行よりも屋内保管がしやすいなど収納時のメリットの方が大きいと思います。
以上、ダホン・エスプレッソのカスタムについてご紹介しました。カスタムと聞くとハードルは高く感じるかもしれませんが、少し手を掛けると使いやすくなったりするので、自転車に愛着が湧いてきます。
ほどほどに楽しむのだ。
カスタムで自転車の楽しみが広がります。
最後までご覧いただきありがとうございます。
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