こんにちは!折りたたみ自転車・ミニベロの魅力をお伝えする中年Kです。
今回は、M師匠のメイン車「BIANCHI FRETTA(ビアンキ・フレッタ)」の折りたたみ方について、詳しく解説します。
このフレッタは、折りたたみ自転車の名車「R&M Birdy(BD-1)」をビアンキにOEM供給していた商品です。基本的な仕様は同じなので、独自の折りたたみ方式も変わりません。
現在は、日本でも「Birtdy(バーディ)」という商品名で販売されています。現行モデルでも、基本的な折りたたみ方はこのフレッタと同じです。
「Birtdy方式」の折りたたみ方の手順を写真で詳しく解説をしていきますのでご覧ください。
詳しく解説するのだ。
バーディ検討の参考にもなります。
1. バーディ方式の特徴
1990年代の半ばにドイツ・R&M社からバーディ(日本名BD-1)という全く新しい折りたたみ方式を持った自転車が発売されました。独創的な折りたたみ方式は、サスペンション機構を併せ持つ画期的なもので、世界中の注目を浴びました。
この方式の最大の特徴は、一般的な折りたたみ自転車と異なり、メインフレームを折らないことです。フレームを折らずに、前輪・後輪をスイングアームごとクルっとたたんでコンパクトになります。
バーディ方式の折りたたみ方法は、大まかに4つのステップでコンパクトにたためます。
基本的な操作は簡単にできますが、一部の手順には少々コツがいるので慣れが必要です。また、前輪をたたむ際に、タイヤに触る場合もあるので手が汚れる心配があります。
慣れれば簡単にたためます!
2. 保存版・折りたたみ手順を解説
実際に、ビアンキ・フレッタを使って「バーディ方式」の折りたたみ方を写真で分かりやすく徹底解説していきます!
基本4ステップをさらに細かい手順に分けて詳しく解説しますので、参考にしてみてください。
Step1:後輪をたたむ
まずは、後輪を折りたたむ手順を解説します。
1-1:通常の状態
折りたたむ前の状態です。ここから折りたたんでコンパクトにしていきます。
1-2:ギアをトップ位置にする
折りたたむ前にギアをトップ(重い)の位置にあることを確認します。もう一点、たたんだスイングアームと干渉しないように左側のペダルを上の位置に調整します。
1-3:シートポストクランプの解除
シートポストの根元にあるクランプレバーを起こして解除します。
1-4:シートポストを上げる
サドルを持って、シートポストを上げます。これは、折りたたむ際にリア・スイングアームと干渉させないためです。
なお、高い位置でシートポストを固定している場合には不要な手順です。
1-5:シートポストクランプをロック
クランプレバーを戻してシートポストを固定します。
1-6:スイングアームのロック解除
リア・サスペンション部分にあるプラスチック製のレバーを起こしてロックを解除。
1-7:リアを持ち上げる
サドルやメインフレームを持って、車体のリア部分を持ち上げます。するとスイングアームごと後輪がフレームから外れます。
1-8:スイングアームをたたむ
車体を持ち上げながらタイヤの転がりを利用して「クルっと」スイングアームごと車体の前方に動かすと、写真のように後輪がフレームの下に収まります。
Step2:シートポストを下げる
シートポストを下げる工程ですが、ここは「Step1:後輪をたたむ」手順の仕上げにもなります。
2-1:シートポストクランプの解除
一旦、上げていたシートポストを下げるため再びクランプレーバーを起こします。
2-2:シートポストを下げる
シートポストを地面に着くまで下げます。シートポストは、リア・スイングアームを固定する働きをします。 ※この個体は「バーディ・ポーター」を装着しているので地面に着きません
2-3:シートポストクランプをロック
再び、クランプレバーをロックしてシートポストを固定。
2-4:スイングアームの固定
リアのスイングアームがフレームの下に収納した状態で固定されます。
この時点で、ブロンプトンのように自立が可能です。
Step3:前輪をたたむ
後輪がたたみ終わったら、続いて前輪をたたみます。
ちなみに、前輪から先にたたむ手順もあります。
3-1:スイングアームの安全ロック解除
フロント・サスペンションの付け根にあるレバーを解除します。
3-2:スイングアームを外す
車体を支えながら、スイングアームを持ってフレームから外します。持つ場所によっては、手が汚れたり怪我をするので注意してください。
3-3:スイングアームを回す
スイングアームやタイヤを持って、回すようにたたんでいきます。持つ場所や立ち位置などは、試行錯誤が必要です。
3-4:スイングアームをたたむ
フロント・スイングアームを回して、フロントフォーク内に収納します。
3-5:タイヤをネジにはめ込む
フロント・フォークの内側にネジが出っ張っているので、そこにタイヤを引っ掛けるようにして固定。
3-6:前輪をフレームに寄せる
タイヤやスイングアームを持ってフレーム側に引き寄せます。これで前輪も折りたたみが完了。
Step4:ハンドルポストを倒す
いよいよ、バーディ方式の折りたたみの最終手順になります。
4-1:クランプのロック解除
ハンドルポストの根元にあるレバーの下に隠れている金属のボタンを押して安全ロックを解除。
4-2:クランプのレバーを引き上げる
ハンドルポストを手で支えながら、クランプレバーを上に引き上げます。
4-3:ハンドルポストを折る
ハンドルポストを持って、フレームなどに当たらないように注意しながら倒します。
4-4:折りたたみ状態
これで、ビアンキ・フレッタの折りたたみが完了しました。
コンパクトになるのだ。
安全ロックの解除などの細かい手順もご紹介しましたので複雑なように見えますが、慣れれば1分とかからずに折りたためます。
ただし、より簡便な方式のダホンよりも折りたたみ方は少々難しいと思います。
自転車雑誌などで、バーディの方がダホンより早く折りたためるという記事を見たことがありますが、(自分では)絶対に無理です!
バーディ方式では、フロント・スイングアームを大きく回す必要があるので、腕の短い人は苦労するかも知れません。
スイングアームを手で握る箇所や自転車との立ち位置の関係などにコツがいります。とはいえ、M師匠も使いこなしていますので、女性でも尻込みする必要はありません。
今回ご紹介した方法以外にも、先にフロントからスイングアームをたたむ手順もありますので、個人のやりやすい方でいいと思います。
購入前に折りたたみ方を試しましょう!
ビアンキ・フレッタによる「バーディ方式」の折りたたみ解説はいかがでしたか?
みなさんのミニベロ選びの参考になれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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