こんにちは!オープンカーの伝道師・中年Kです。
今回は、みんな大好きメンテ・トラブルについてご紹介します。
ウチのジャガー・XKRコンバーチブルは、24年落ちのガイシャのオープンカーなので、それなりに交換パーツが出てきます。
1年点検を機にフロント・サスペンションのアッパーマウント交換を実施し、その後に前後タイヤ交換を実施したので、その経緯も含めて記事にしました。
とはいえ、期待?されるような大層な内容ではないのであしからず。
古い子は世話が焼けるのだ。
定期メンテの一環です。
1.1年点検で発覚した不具合
2023年6月に購入後3年が経過し、この6月に1年点検を実施しました。
その際に、フロント・サスペンションからの音や振動が酷くなってるとの報告がありました。
恐らく、ブッシュ類の樹脂パーツの劣化が原因ですが、この手の劣化はボディーブローのように徐々に蝕まれる系なので、普段乗っているオーナーだと逆に気づかないものです。
フロント・アッパーマウント交換
ジャガーは、サスペンションの取り付け部にはブッシュやスポンジを多用しています。
極端な例えですが、ボディからサスペンションのパーツが浮いているような形で取り付けられているため、路面からのショックを吸収して角のない乗り味になっているのでは?と思われます。
それが、猫足と呼ばれるしなやかでしっとりした乗り味を実現しています。
ただし、ゴムやスポンジなどの樹脂パーツは経年劣化が避ようがりません。
ブッシュ類の材質・製法が耐久性に難ありとは思いませんが、パーツ数が多いために振動や音などの発生頻度が高くなるのは事実だと思います。
こちらが、交換前のフロント・サスペンションのアッパーマウントの様子です。
よくみるとスプリングの上部にオレンジと黒い色をしたスポンジのような物体が見えると思います。
新品は黄色なので、色だけ見ても劣化が進んでいるのが分かります。さらに、スポンジを触るとポロポロと崩れていきます・・・。
アッパーマウントのブッシュがボロボロに劣化すると振動や異音が発生し、ジャガー特有のしなやかな乗り味が大幅に損なわれてしまいます。
タイヤもピンチ?
ブッシュの劣化とつぶれによりアッパーマウントが歪むことで、ショックアブソーバーの取り付け部分の軸がずれてしまうケースがあるそうです。
ショックの軸の位置がズレることで、サスペンションのジオメトリー(位置決め)が狂ってしまい、タイヤの片減りなどにつながってしまします。
普段の年は、冬にスタッドレスタイヤへ交換作業をしていましたが、昨シーズンの冬(22-23年)は、スタッドレスタイヤの交換は未実施でした。
そのため、タイヤやブレーキ、足回りの状態チェックが疎かになっていました。
タイヤの状態を確認してみると・・・
いつの間にフロントタイヤの内側が激しく片減りしていました。
写真でもタイヤ内側の減りが激しいことが分かると思います。よくみると、うっすらと白い筋のようなものが確認できます。これは、トレッドゴムの内部にある構造物(ワイヤー)が露出し始めているということ。
このまま乗り続けるとタイヤバーストの危険もあり、何よりも精神衛生上よろしくありません。
またまたパーツ交換なのだ。
消耗パーツの交換は故障ではありません!
2.パーツ交換の実施
続いて、1年点検時とその後のパーツ交換作業についてご紹介します。
アッパーマウント交換
メンテをお願いしている販売店にパーツの在庫があったので、1年点検と同時にアッパーマウントを交換をお願いしました。
ジャガーXKのアッパーマウントは、ドーナツ状の金属プレートの間にスポンジ状のブッシュがサンドされているパーツです。
アッパーマウント・ブッシュの状態は、ボンネット内からも確認できるので、こまめにチェックするとよいでしょう。
ボンネット内のフロント・ショックの取り付け部にはカバーが付いています。
このカバーを外せばブッシュの状態が目視でチェックできます。
交換後の状態を見てみると、当たり前ですが黄色くて弾力がある状態。
実際に乗ってみると、確かにステアリングに伝わる微妙な振動やフロント周りからのゴトゴト音がしなくなり、しっとりとした手応えが復活していました!
恐らく、新車時から交換されずに24年が経過していたと思われます。これであと10年以上は交換しなくても良さそうです。
タイヤ交換
1年点検からは様子見で乗っていましたが、この9月に思い切ってタイヤを交換することにしました。
これまで使っていたタイヤは「ダンロップ・SP SPORT MAXX 050+」でした。
メーカーのキャッチフレーズは「輸入外車用ハイパフォーマンスタイヤ」と謳われていますが、ゴリゴリのスポーツタイヤではないので、乗り心地も静粛性も確保されています。
ターゲットは、メルセデス・Sクラスやポルシェ・パナメーラなどの高級サルーンなのかな?と思われます。
タイヤの年式は前後とも2019年の製造と刻印されています。
製造記録の刻印の見方ですが、前半の2桁が週で後半の2桁が年になります。
フロントは先に触れた通り、全体的にはまだ溝はある状態。内側はショルダー部のみ極端に劣化し、筋が出ていてワイヤーが露出するのも時間の問題。
リアは綺麗に減っていますが、スリップサインのところをよく見ると限界がまあまあ近づいている状態です。
ジャガーXKは、ウチに来てから3年間で25,000kmを走行しています。
途中でスタッドレスタイヤにも履き替えていましたので、前オーナーの走行と合わせると概ね20,000〜25,000kmくらいの走行距離だと思われます。
結果、4年で25,000km走行での交換となりましたが、片減りがなければまだ数千kmは走れたと推測されます。
ハイパフォーマンスタイヤとしては、SP SPORT MAXX 050+の耐久性は高いといえるのではないでしょうか?
新タイヤは「コンチネンタル・エクストリームコンタクト DWS06 PLUS」というオールシーズンタイヤです。
こちらは、販売店のオススメで装着しましたが、コスパが高いことと乗り心地が良く耐久性も高いという点が特徴になっているタイヤです。
ジャガーにオールシーズンタイヤ??と思いましたが、中途半端な知識ではなくプロのオススメに従いましたが、ファースト・インプレッションは上々でした。
後日、詳しいレビュー記事をアップしたいと思います。
今回のタイヤ交換は、フロント・タイヤの片減りが原因ということもあり、同時にアライメント調整もお願いしました。
ちなみに、購入時の納車整備でリア・ショックアブソーバーの交換を販売店負担で実施していたため、足回りについてはあと3年くらい問題なく過ごせるのではないでしょうか?
オラより手間がかかる子なのだ。
ネオクラ車なので大事にしていきます。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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