中古オープンカーの選び方|買う前にチェックすべき10のポイント

オープンカーの選び方 買う前にチェックすべき10のポイント オープンカー
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こんにちは!オープンカーの伝道師・中年Kです。

オープンカーは良くも悪くもニッチな需要なので、一般的に中古車は値落ちしやすいためリーズナブルな価格に落ち着いています。

個人的には、オープンカーは中古で買うのがおトクだと考えています。

とはいえ「いきなり中古のオープンカーを買うなんてハードルが高すぎる!」と思われる人も多いのではないでしょうか?

今回は、「中古オープンカーの選び方」と題して、チェックすべき10のポイントについて、オープンカーを使ってみた経験に基づいて解説したいと思います。

みなさんの初めてのオープンカー選びの参考になれば幸いです。

忠犬P
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買う前にチェックなのだ。

中年K
中年K

新車選びにもお役に立ちます!

1.オープンカー選びのポイント

今回は、デザインや走行性能というよりも、オープンカーを日常使用する場合に大切な使い勝手耐久性について考えていきます。

また、故障の有無などクルマとしての瑕疵のチェックについては、当然のことなのでこの記事では触れません。

それでは、オープンカーを購入する際にチェックすべきポイントをお読みください。

①ルーフ格納方式

現在のオープンカーの主流は、トランクとリアシートとの間のスペースにリッド(蓋)が付いていて、その中にルーフを格納する方式です。

このタイプは、幌をスマートに収納できることがメリットですが、開閉機構がやや複雑になるため、ルーフの格納に時間がかかる点がデメリットです。

さらに、開閉機構が複雑ということは、故障のリスク故障時の修理費用高くなるということを意味します。

新車のうちは問題はないですが、中古車で買う際には若干の不安要素になります。

リッドがないルーフだけが開閉する方式なら、機構がシンプルなのでルーフの開閉時間が早く故障のリスクが低いのでおススメできます。

特にオススメなのは、VW・アウディ・ポルシェなどが採用している、幌の先端部分がカバーを兼ねるというタイプです。

この方式は、上の写真のように折りたたんだ幌の前端部分が蓋のようになります。このため、幌の内側(室内部分)が汚れにくくなります。

この方式は、開閉時間も短い(10秒程度)ため、気軽にオープンドライブを楽しめます。

忠犬P
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シンプルイズベストなのだ!

②開閉操作の速度制限

2000年代以前の電動ルーフのモデルには、走行中はルーフの開閉操作ができないモデルがあります。

例えば、初代ポルシェ・ボクスターなどはルーフの開閉には停車中でサイドブレーキまで掛けておく必要があります。

やはり、走行中に開閉操作ができる方が圧倒的に使い勝手がいいです。

走行中にルーフの開閉操作ができないと、不意の雨など天候の変化への対応が難しくなります。小さなことですが、オープンカーを日常使用する上では少なくないストレスになります。

最近のモデルでは、50km/hまで走行中のルーフ開閉操作が可能というものまでありますが、だいたい20km/hまで開閉操作できれば十分だと思います。

事例を挙げると、ジャガーXKコンバーチブルは16km/h、ゴルフ・カブリオレは30km/h以下であればルーフの開閉操作が可能なので、信号待ちの間に幌の開閉が完了するので便利でした。

中年K
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使い勝手を大きく左右します。

③リア・シート

セダンやクーペがベースのオープンモデルにはリアシートがありますが、風の巻き込みが大きいのでリアシートはあくまで緊急用です。4シーターでも基本的には、オープンカーは2人乗りだとお考えください。

それでも私のおススメは、リアシートのあるモデルです。

オープンカーの場合、リアシートは座るためではなくバッグなどの手荷物を置くスペースとして価値があります。

写真は、ジャガーXKコンバーチブルのリアシートですが、こんな狭いシートでもあるとないとでは大違いです。

また、フロント・シートがリクライニングできるという点もリアにスペースがあることの大きなメリットになります。

どうしても「オープン2シーターでないとイヤだ!」という場合を除いては、リアシート(またはスペース)のあるモデルを選ぶことをおススメします。

忠犬P
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ペットの特等席にもなるのだ。

④リア・ウィンドウ

1990年代以前のオープンカーは、リア・ウィンドウはほとんどがビニール製でした。

ビニール製のリアウィンドウは、幌の格納時に折れ線が付くことと、経年劣化で白濁したり破けてしまうことが大きな課題でした。

好きなオープンカーが1990年代以前の古いモデルの場合は仕方がありませんが、リア・ウィンドウがガラス製のモデルを選ぶのがマストです。

さらに、ガラスの取り付け方式はウェザーストリップ(ゴム枠)を使ったタイプが耐久性・信頼性は高そうだといえます。

同じガラス製のリアウィンドウでも新しいモデルに多く採用されている接着式のウィンドウは、見た目がスマートなのが特徴です。

しかし、経年劣化により接着したガラスが剥がれてくるというケースが発生するようです。ガラスが剥がれてしまうと修復費用が多くかかるので、中古車の場合には不安要素でもあります。

実車チェックの際には、リア・ウィンドウの材質取り付け方式についても気にしてみるといいでしょう。

中年K
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意外に重要なポイントです。

⑤ウィンド・ディフレクター

オープンドライブでは、風が後方から巻き込むように入ってきます。特に、高速走行時(80km/h以上)では、不快に感じられるようになります。

サイド・ウィンドウを上げることで風の巻き込みを抑えることはできますが、4シーターなどリアのスペースの大きいモデルではウィンド・ディフレクターは必須アイテムだといえます。

一般的なウィンド・ディフレクターは、樹脂製ネットを貼ったフレームや透明アクリル板などで構成されており、フロント・シートの後方などに立てて風の巻き込みを物理的に防ぐというモノです。

見た目は、少々カッコ悪くなりますが・・・その効果は絶大です!

ウィンドウ・ディフレクターに加えてサイド・ウィンドウを立てれば鬼に金棒。高速道路の走行時でも風の巻き込みがほとんどなくなります。

冬のオープンドライブには特にありがたみを実感します。

新しいモデルになると、電動格納式のウィンドディフレクターが標準装備されているので、手軽に快適なオープンドライブが楽しめます。

忠犬P
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効果はバツグンなのだ。

⑥シート・ヒーター

オープンドライブの醍醐味は、秋から冬にかけての季節です!晩秋の涼しく乾いた風を感じながらのドライブは至福のひと時です。

そんな時に重宝するのがシートヒーターです。

ヨーロッパ車には、オープンカーでなくてもシートヒーターが標準装備されているモデルがありますが、寒冷地でもない限り使う機会はほとんどありません。

しかし、オープンカーではシートヒーターは必須アイテムといえます。

シートヒーターとブランケットの組みわせなら最強です!こたつのように足元を暖かく保つことができるので、冬のオープンドライブでも快適に過ごせます。

中年K
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冬のドライブにはブランケットは必携!

⑦シートの材質

当たり前のことですが、オープンドライブではホコリなどの汚れが容赦なく車内に入ってきます。

特に、シートは汚れやすいのでこまめな掃除が必要ですが、なかなか面倒くさいのが現実かと思います。

シート表皮の材質が、ファブリックだとホコリが付着しやすく落としにくいので、本革ビニール・レザーのシートがベターな選択です。

一般的に夏場はムレやすい本革シートですが、中には防熱加工やパンチング(穴あき)加工など素材に工夫がされているモデルもあります。

忠犬P
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見た目も豪華なのだ。

⑧インテリアのカラー

続いては、シートをはじめとしたインテイアのカラーについてのお話です。

オープンカーには、アイボリーやベージュなどの淡色のインテリアは華やかで似合うのですが、どうしても汚れが目立ちます。

特に中古車の場合は、経年劣化でシート表皮が黒ずんでいる個体も多く、せっかくの華やかさも台無しです。

そこで、ブラックなどの濃色のインテリアを選べば、汚れやシワが目立たないのでオススメです。

濃色のインテリアなら、汚れてしまった場合でもケミカル剤などで、ある程度のごまかしが効くので購入後のメンテもラクになります。

中古車の場合は、きれいに見える・保てることも重要なポイントです。

中年K
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汚れが目立たないと気がラクです。

⑨ラゲッジスペース

ルーフの収納スペースを確保する必要があるため、ラゲッジ・スペース(トランク)が狭いというのがオープンカーの共通課題です。

特に、バリオルーフは構造上、ラゲッジ・スペースがミニマム。オープン時にはほとんど荷物が積めないようなモデルもあります。

ルーフが幌の場合は、構造がシンプルなため比較的ラゲッジ・スペースが広く取れます。

セカンドカーならいざ知らず、ファーストカーであればラゲッジ・スペースの確認は入念にしておいた方がいいです。

事例を挙げると、ゴルフバッグを積めるオープンカーはほとんど存在しません。裏ワザとして、助手席にゴルフバッグを立てて運んでいる猛者もいるくらいです。

忠犬P
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しっかりチェックするのだ。

⑩雨水マネジメント

勝手な造語なので分かりにくいかもしれませんが、見落とされがちなポイントを最後に挙げてみました。

オープンカーはルーフが開閉する機構のため、いわゆる雨樋の機能が脆弱になります。特に、幌のモデルではルーフから垂れる雨水の逃し方にモデルごとに差があります。

私の経験でいうと、ゴルフ・カブリオレはAピラー側で上手く受け止めるのでドアの開閉も問題はありませんでした。

一方で、ジャガーXKではドアの開閉時にルーフからの雨垂れが車内に入ってしまう欠点がありました。(雨漏れではありません)

これが、地味なストレスになりますので、できればチェックしておくと良いでしょう。

中年K
中年K

もちろん雨漏れは論外です!

2.まとめ

オープンカー選びの10のポイントはいかがでしたか?

オープンカーを日常のアシとして使っている中年Kの持論は「オープンカーはファーストカーでもイケる!」です。

もちろん、家族が多い人には向いていませんが、夫婦2人であればオープンカーだけで生活することは十分に可能です。

もちろん、中古車に限らずカーライフには、ノートラブルというわけにはいきません。しかし、この10のチェック・ポイントを押さえることで、快適なオープンカー・ライフの道が拓けると思っています。

完璧なクルマというものは、世の中に存在しません。この記事を参考にして、自分なりの譲れないポイントというのを持つことでクルマ選びがスムーズになります。

少しでもオープンカーが気になる人は、ぜひディーラーや中古車店に行って実車を見て・触れてみてください!きっと人生が変わる出会いがあるでしょう。

最後までご覧いただきありがとうございます。

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六輪車生活|オープンカーとミニベロのある生活
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